理事長挨拶

EBN(Evidence Based Nursing)に基づく活躍に向けて

 2015年に開催された一般社団法人「日本NP教育大学院協議会」の総会において日本NP学会は誕生しました。
 2008年に、大分県立看護科学大学大学院修士課程において日本でのNP養成教育がスタートしたことを皮切りに、現在、全国各地の大学院修士課程から250名以上の修了生が送り出され、NP(診療看護師:日本NP教育大学院協議会が実施するNP資格認定試験に合格した看護師)として社会で活躍しております。
 NPが社会の認知を得て、高度な思考力・判断力、実践力を備えた専門職として、超高齢社会、先進化・多様化する医療、患者さん達のニーズの多様化、医療人材の慢性的な不足等の課題を抱える医療福祉を取り巻く環境の中で、日本の医療福祉を支えていくことができる役割を果たしていくためには、Evidence Based Nursingに基づく効果的・効率的な活躍実績の集積が必要とされます。自らの日々の活動実績をEvidenceとして創出し、さまざまな視点から客観的に「評価」していただき、それを公表していくことにより社会に対してチーム医療におけるNPの効果的・効率的な役割を確立し、明示していかなければなりません。
 自ら活動実績を「つくり」「つたえ」「つかう」プロセスが必要とされます。
 日本NP学会は、学術集会、地区別研究会等を通して、NPの活動実績を社会に積極的に公表していきます。
 日本NP学会では、2016年からインターネットジャーナル「日本NP学会誌」(編集委員長:栗田康生国際医療福祉大学教授)を刊行しました。学会誌を通して、NPの役割、活動等を多くのみなさまにしっかり伝えていくことができると期待しております。
 チーム医療の中でNPとしての役割と活動の場を創出していくという新たな挑戦には、くじけない勇気と根気が必要とされます。組織としての日本NP学会、会員一人ひとりの弛まない努力は当然のことですが、患者さんをはじめとした関係者のみなさまの、日本NP学会およびNPの活動に対するご理解・ご支援・ご協力をお願い申し上げます。
 患者さんや国民のみなさまに親しみをもってご理解いただけることを願って、NP(Nurse Practitioner)の日本語名を「診療看護師」としております。
 NP(診療看護師)は、常に「患者さん・国民のみなさまの視座」で、「謙虚」と「感謝」の姿勢を常に胆に命じ、活躍してまいります。

理事長 草間 朋子